2018年5月27日(日)、中部大学名古屋キャンパスにて、【市民の伊勢志摩サミット2周年イベント〜SDGsを「学び」、理解を「深め」、未来に「繋げる」】を開催しました。10時から18時まで盛りだくさんの1日に、合計65人のみなさまがご参加くださいました。
10:00から11:00は「東海市民社会ネットワーク総会」を開催し、2017年度の事業報告や、2018年度の事業計画について話し合いました。
11:00から12:00には、2019年に大阪で開催されるG20へ向けて、東海・関西NGOによる意見交換を開催しました。関西NGO協議会理事の加藤良太さんから、G20や、G20に連動して開催される他のさまざまな国際会議についての解説をいただきました。特に、市民社会の形成について各国代表と議論する「C20サミット」は、ホスト国の主要閣僚が参加して、平場の議論を行うのが通例となっています。来年のC20は、2019年4月頃の開催が予想されているとのこと。どのような場になるか、今から楽しみです。
また「ここ10年ほどの大阪は、市民社会の気風や活性化が弱まっていると感じる」と説明する加藤さん。世界中の市民社会の力を借りながら、関西圏のNGO・NPOが一層元気付けられて、よりよい未来をつくる力が生まれることを期待しています。
13:00からは、基調講演としてセーブ・ザ・チルドレン・ジャパンの大野容子さんを講師にお招きして、SDGs策定からの2年間の振り返りや今後の展望をお話いただきました。SDGs以前は、海外で活動するNGOと、国内で活動するNPOは交わることがほとんどなかったが、SDGsをきっかけに少しずつ連携や協働が生まれています。また、政府や国会議員、一部の地方自治体への浸透や具体的なアクションも少しずつ起こっています。企業に対しても、ミレニアム開発目標(MDGs)の際は認知度が全く広がらなかったが、SDGsの認知度は経営陣を筆頭に増加傾向にあります。
一方で、SDGsの本質が見誤られているケースも多くあります。そもそもSDGsとは、2015年9月に国連全加盟国の賛同で採択された、「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」中にある、17の目標と169のターゲットの総称であり、本質は2030アジェンダの「宣言」にあります。大野さんからは、その「宣言」の内容についてもご紹介いただきました。
その後、14:30からはグローバリゼーションを体験する「貿易ゲーム」を通じて、実際の世界で起きている格差や環境、多国籍企業の問題への理解を深めました。といっても、プレイ中は全員、真剣そのもの。8つのチーム(国)が、それぞれの富を最大化するというゲームの目標を目指して競い合い、時に協力し合いながら遊びました。ゲームの後は、順位発表と感想共有を行いました。
最後に、NPO法人泉京・垂井の神田浩史さん、大野さん、愛知大学1年生の瀬木ひかりさんに、「本日のふりかえり」をしていただきました。大学、メディア、企業、市民団体などのさまざまなセクターが、2030年のSDGs達成にむけて、さらに連携を深め、活動を展開していく必要があると感じました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!