「市民社会スペース」とは物理的な空間やヴァーチャルな領域、法制度等の政策環境を指す言葉です。市民や市民団体が自由に生き生きと言論・集会・結社するための基盤といえます。
今、世界的な規模で強権的な政治や市民の自由を制限する支配が広がり、市民社会スペースが脅威に曝されています。日本も例外ではありません。近年広がるヘイトスピーチや外国人排斥の排外主義などの非寛容な風潮、特定のテーマを理由にした公共施設の使用不許可などの市民活動への制限などが頻発しています。世界規模で言論・集会・結社の自由や法の支配等の民主主義を支える基盤が揺らいでいるといえます。
こうした状況において、市民活動の自由を確保する上で支えとなるのが「平和と公正をすべての人に」と謳うSDGsゴール16です。人権の尊重や平等の確保、法に基づく保護を規定した国際規範です。
私たちは名古屋でG20外相会合が開催されるのを機に、民主主義の危機を市民社会スペースの視点でとらえ、SDGsゴール16を手掛かりに危機について考えるシンポジウムを開催します。市民社会スペースの問題に関心のある方、SDGsゴール16に関心のある方、ぜひご参加ください。
【開催概要】
●2019年11月16日(土)13:00~17:00(12:30開場)
●場所 なごや人権啓発センター(ソレイユプラザ)研修室
地下鉄「伏見」駅6番出口より南へ徒歩7分 伏見ライフプラザ12階
●基調講演『多国間会議における市民スペースの確保~C20の経験から~』
講師 三輪 敦子さん
((一財)アジア太平洋・人権情報センター(ヒューライツ大阪)所長)
●参加費 学生:500円 一般:1,000円
●プログラム:
☆開会あいさつ
☆G20 大阪市民サミットからのメッセージ
☆基調講演 「多国間会議における市民社会スペースの確保~C20の経験から~」
☆東海地域市民社会からの課題提示
~SDGsゴール16「平和と公正をすべての人に」を軸に考える~
①移民の人権:在日外国人、安い労働力として使い捨て?
発題者:佐伯奈津子さん(名古屋学院大学国際文化学部教員)
東南アジアにおける開発と紛争、人権問題に長年取り組んできた。名古屋赴任後は東海地
域の在日外国人の人権問題への支援に深くかかわっている。
②難民の権利:チベットの現状と日本における支援
発題者:佐久間英途さん(チベット友の会代表)
チベット友の会において、チベットの歴史や文化を学びながら、現在チベットで起きてい
る諸問題へのアプローチなどを行っている。G7市民の伊勢志摩サミット、G20大阪市民サ
ミットにおいて政策提言を行う。
③市民活動と政策環境:「不自由」をのりこえて
発題者:関口威人さん(なごやメディア研究会代表理事)
中日新聞記者を経て2008年からフリー。名古屋を拠点に防災、環境、経済、地方自治、科
学技術などをテーマに走り回る。ネットメディアを中心に取材と執筆活動。
④公正・平等:気候変動問題は国家間・世代間の不公正
発題者:宇佐見紘且さん(グローバル気候マーチ主催者)
税理士としての仕事のかたわら、こどもの居場所「ヴァーリフラン」でプログラミング教
育に携わる。9月20日に行われたグローバル気候マーチ午前の部を主催。
<休憩>
☆グループ討論
☆まとめ
●詳細は「チラシ (PDF)」をご確認ください
●お問い合わせ 名古屋NGOセンター
〒460-0004 名古屋市中区新栄町2-3 YWCAビル7階
TEL&FAX:052-228-8109
E-mail:info@nangoc.org
●申込みは名古屋NGOセンターのフォームよりお願いします。
●サイドイベント:同日の11:30より、同じ会場でチベット映画『恐怖を乗り越えて』(30分)の無料上映を行います。
●主催 東海市民社会ネットワーク
特定非営利活動法人 泉京・垂井(せんと・たるい)
特定非営利活動法人 地域の未来・志援センター
特定非営利活動法人 名古屋NGOセンター